◆◇◆ DTMミニ講座 ◆◇◆

●ひじりくんの いつだってフォルテッシモ!

「第1話 モバイラーひじり QY70をもちあるく」

ボクは基本的にモバイラーである。何を隠そうノートパソコンだけでも今までの所有台数が7台、数年前までは3kg台のノートパソコンを担いで通 勤していたのである。
しかし、コンピュータの進化の速度は爆発的である。なにせ肩こりがひどくノートパソコンとアンメルツヨコヨコをセットで持ち歩いてたのは遠い昔のように感じる。それくらいコンピュータの進化は早い。

パソコンだけではない。楽器も小さくなってきている。もちろん、パソコン類と中身は同じである。ためしに、ドライバーで裏蓋のネジをはずしてみるといい(良い子はやっちゃダメだよ!)。中身は半導体と電池である。当然ながら、爆発的進化を遂げるパソコンの小型軽量 化戦争が生み出した技術を活かして楽器類も小さく軽くなっていく。

そこで、QY70である。http://www.yamaha.co.jp/xg/products/qy70.html
なにせ軽い。510gである(電池抜き。どこにも書いていないので、家のキッチンはかりで計った数値)。Windows CEマシンのカシオペアとそう大差ない。大きさもVHSビデオテープぐらいである。このビデオテープ大の筐体の中に8トラックシーケンサーとXG音源を搭載しているのである!
電池は単3乾電池×6本。これで、1時間/日使って、4〜5日もつ。ミニパソコンで有名な東芝のLibrettoあたりでも、2時間ぐらいしか持たないのだから、えらいものである。しかも,乾電池駆動である。ここがえらい!!ちなみにカメラのナニワで20本980円で乾電池を購入するので、そんなに電池代もかからない。

QY70にウオークマンのヘッドホンを差し込めば、もうそこはスタジオである!!
(ちょっち,言い過ぎ(汗))電車の中であれ、車の中であれ、山であれ川であれ.....どこでも音楽制作できるのである。
ぼくのQYには携帯電話のストラップを取り付けてある。駅や電車の中で操作することが多いので、不意に落とさないための工夫である。裏のネジを一つはずして、そこにストラップの先をくくりつけてやった。このストラップがあるので、もう大丈夫である!その昔、別 れた彼女のことを考えていて,高価だったMDプレヤーをホームから電車の軌道に落とした苦い経験がストラップ取り付けへと駆り立てたのである(笑)

通勤途中の時間活用も重要だが、もっと有用な活用方法がある。なんと、こたつで寝ながら音楽制作である!!!これがもっとも重要である(笑)。思うに、こたつというのは日本固有の文化ではないのだろうか?外国でこたつに当たるようなものを見た試しがない(あったら、メールしてね!)。こたつでインターネットをやるためにノートパソコンにPHSをつなげて、家で無線モデムを....なんて話もまことしや

かに流れている。小型化とこたつと日本文化.....なにか共通 点があるのかも(笑)

従来楽器というものは、大きくて、重いものであるから、楽器のある場所に人が行って音なり,なんなりをつくるのであったが、技術の進歩は人のいる場所に楽器を近づけたのである。まあ、昔から、QX3なんていう百科事典のような大きさと重さのシーケンサーをベッドの上で寝ながら打ち込んでいたりしたものだが、結局ものぐさに変わりはないのである(笑)

●電車の中での活用法

ぼくは地下鉄通勤者である。地下鉄は走っている間非常にうるさい!地下鉄でウオークマンを聞いているとわかるが、うるさすぎてほとんど聞こえない場合が多い。いきおい、ボリュームを上げてしまうのだが、昨今の音のマナーというやつで、シャカシャカ言わせるのは犯罪に近く、上げたボリュームをまた下げて、ますます聞こえない...という状況に陥ることも,ままあることである。
まず、ヘッドホンである。ボクの愛用はSONYの消音ヘッドホンである。ヘッドホンにマイクがついていて、回りの音を一度マイクで取り込んで,その逆相の音をヘッドホンに流し込んで、回りのノイズを相殺してしまう機能が付いているのである。これがなかなか効果 的で地下鉄でクラシックが聴けるほど静かに音楽が聴けるのである。しかも、耳に差し込むような形なので、いっさいシャカシャカ音がでないようである。1万円ほどするが,電車の中では非常に有効な手段である。

電車の中でQY70の超小型鍵盤を弾きこなすのにはテクニックがいる!というか、やっぱり上手く弾けないのである(笑)ただのボタンが鍵盤の形に並んでいるだけで、これを上手く弾きこなすには相当の練習が必要。もしかすると、ひきこなすこと自体無理なのかも(笑)

ボクの使い方は2つ。
1つめは,曲の感じをつかむこと。オリジナルをつくるとき、大体の感じをつかむ必要があるが、QY70のパターンを組み合わすことによって、曲の感じをつかむことができる。メロディだけなんとか超小型鍵盤でリアルタイム録音をして、バッキングを内蔵のパターンで組んでいく。結構複雑なコードも使えるので、思った通 りのバッキングを組むことができる。また、いろいろおもしろいパターンを持っているので、いくつかパターンの候補を出して、その中で気に入ったものを選ぶ。

2つめは,あらかじめ家でデータをつくり、QY上でそれを切ったり張ったりして1曲として組み上げる作業をすること。家でやっていると、音楽をつくっているのに鍵盤も弾かずに機械の操作ばかりしている...と思ってしまい気が滅入るものだが、電車の中でやれば、時間の有効活用をしているような気がして気分もいい!こんな感じで電車の中の時間を楽しく過ごしているのだ!もし、地下鉄谷町線でQYをさわっているおっさんがいれば、それはぼくかも....しれない(笑)

ひじりのプロフィール
年齢推定35歳。既婚。その昔、プロミュージシャンを目指すが、なぜか今はレストランのマネージャー業を生業としている。メールアドレスhiziri@kcn.or.jp
掲示板
http://www.kcn.or.jp/cgi-bin/enseki/k3/keijiban.cgi

*次回から、いよいよQY70を使った実用的打ち込みのご紹介が始まります! お楽しみに。