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桜のつぼみも開きかけて、このメールが届くころには、すでに満開になろうかと
いう春爛漫である。さて、読者の一人から、こんなメールが届いた。
「DTM音源と音源モジュールの違いを知りたいのですが。」
ううむ。なるほどである。一体どこがちがうのであろうか。
DTM音源は、MIDIデータ制作にのっとったもの、つまりは音色の配列やエフェクター
のパラメータがいわゆるGM、GS、そしてXGという仕様で装備されているものを指す。
音源モジュールは、シンセサイザーなどの音源部を独立させたものが多く、その
音色配列等は、もともとのシンセサイザーに準ずる物が多い。
そして、ここで、今まさに、出てくるのが、GM、GSそしてXGという用語なのである。
例えば、貴兄が、所有しているDTMの機材で曲を作ったとする。作りこんだMIDI
データを友人に聞かせようと、作った曲をMDで録音し、録音したMDを友人に渡す。
当然、その友人は渡されたMDを自分のMDプレイヤーに挿入して、曲を聴くわけで
ある。当たり前のことであるが、これならば、貴兄の曲は、そのままの状態で友
人に聴いてもらえることになる。
では、フロッピィでも、電子メールの添付データでもいいが、MIDIデータの状態で、
友人に渡したと考えてみよう。
貴兄の使っている音源機器と、友人の所有する音源機器が違った場合、貴兄が聴く
"音"と、友人の聴く“音"は違ってくるはずだ。音源機器の持っている音色はそれ
ぞれ違っているのだから当たり前である。
しかし・・・・である。あなたのイメージを伝えるための良い方法はないもので
あろうか。MIDIのデータの中にプログラムナンバーの指定がある。音色に割り振
られている番号と解釈していただいてよい。このプログラムナンバーで選らばれ
る音色が同じならば、イメージくらいは伝わるはずだ。
ピアノの演奏はピアノの音色で鳴って欲しいもの。ピアノの演奏をベースの音色
で演奏されても、なんだか、わけのわからない演奏にしか聞こえないというとい
う事だ。この差を出来る限り縮めようというのが前出の、GM、GS、XGと呼ばれる
ものなのである。
GMという用語は、General MIDI(ジェネラルミディ)の略語。AMEI(音楽電子事業
協会)が推奨する、ミュージックデータを制作のための音源に関する共通仕様で
ある。音色は128個となっており、GM仕様音源であれば、MIDIデータを受け渡し
しても、それなりに製作者のイメージがつたわるわけだ。
そして、このGM音源の規格を基本に、ローランド社が、音色、エフェクト、パー
ト数などの音響効果を拡張させた音源仕様がGS、ヤマハ社の音源仕様がXGなのである。
つまりは、GS音源機器で作ったMIDIデーターを同じGS仕様音源機器で再生すると、
たとえ別品番の音源機器であっても、再現性が高いわけである。言い換えれば、
似たような音色が同じプログラムナンバーに割り振られている、ということだ。
しかし、GS仕様音源機器で作った(GS仕様音源の音色番号でつくられた)データー
をXG仕様音源機器で再生すると、製作者の意図とは違った音色で再生されてしま
う、といったことがおこりえる。
最後に、GM2にもふれておこう。このGSとXGに分かれた状況を統一したのがGM2と
いうことだ。このような仕様の統一は、ユーザーの使い勝手を考えればありがたい
話である。
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