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ケークウォーク オーディオ・プラグイン・エフェクト・ソフト:ローランド「Audio FX」
■ヤマハ:「マニュアルライブラリー」


プラグイン

ケークウォーク オーディオ・プラグイン・エフェクト・ソフト

   :ローランド「Audio FX」
【'99年05月27日号 No.0009】 ライター:ThinkPab

この5月20日にRolandからCakewalk Audio FX1、同FX2、同FX3というDirect/X対応のプラグインソフトウエアが発売されました。

この他にもAudio用のエフェクト・プラグインがいくつか発売されていて店頭で見かける機会も多くなってきたと思います。

今回はこのようなAudio用のプラグイン・エフェクトについてちょっと書かせていただきたいと思います。

これらのプラグインソフトの特徴として、多くのものはプラグイン単体では動作しません。

Cakewalkをはじめ、CubaseやACID、SoundForge(XPを除く)といったようなDirect/Xプラグイン対応のソフトウェアに組み込まれて始めて動作するようになります。

このCakewalkやCubase、ACID、SoundForgeというような組み込まれる側のソフトウエアは「ホスト・アプリケーション」と呼ばれます。

ホスト・アプリケーション側では、Waveファイルなどを読み込んで並べたり長さを調節したりというような大まかな編集を行うことができ、また波形の表示や切り取りなどの基本的な編集コマンドを備えているのが普通 です。

ちょうど一般的なエフェクトを内蔵したMIDI音源(SCシリーズや、MUシリーズなど)にあたります。

しかし音楽を制作していく中で「ここだけはこのエフェクトを使用したい」などというような要求が出てくることもあります。

このときに、Direct/X対応のホストアプリケーションを使用していて、また目的に適ったDirect/X対応のエフェクトがある場合にはこれらを組み合わせて使用することでよりクオリティの高い作品に仕上げることができることになります。ちょうど一般 的なDTM音源の特定パートに特定のエフェクトを追加して使用するような使い方になります。

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これらのエフェクト・プラグインの動作は、

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「ホストアプリケーション」....編集領域のデータを用意

「エフェクトプラグイン」....上記のデータを受け取りパラメータに基いて加工

「ホストアプリケーション」....加工後のデータを受け取ってトラックのデータ

に反映したり、オーディオアウトに出力したりする。

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という流れになります。

つまり、各ソフトウェア間の出口と受け口の仕様がDirext/Xという名称の規格で決まっていて、それぞれがこの決まりに基いてデータの受け渡しをしているというのがこの動作の基本です。

考え方は普通のオーディオ・ミキサーとよく似ていて例えばミキサーのEffectSendから出力された音がエフェクターのInに入り、内部で加工されてOutからミキサーのEffect Returnに戻るという動作と同じようなものです。

各エフェクト・プラグインの中では通常のエフェクターと同じように入力に対して加工を行い出力する処理を行っているだけですが、この動作には大きく分けて2種類あり、例えば編集コマンドとして実行する場合(オフラインで使用する場合)と、 Cakewakのコンソールウィンドウのように再生時にリアルタイムに処理を行う場合に分けられます。

オフラインで使用する場合には、波形そのものを加工してしまう(Cakewalkの場合)ため、ホストアプリケーションで保存を行うと元の波形が変わりますが、その分複数のエフェクトを使用しても再生時などにCPUに負荷がかかることはありません (編集時にコマンド処理の待ち時間が発生しますが.....)。

次に再生時にリアルタイム加工する場合には、波形データそのものは変わりませんが、再生時常にエフェクトプラグインがデータの加工を行うため、同時に使用するエフェクトの数が増えれば増えるほどCPUに付加がかかり、CPUの処理能力が追いつかない場合には音切れやノイズの原因となります。

まぁ両用法ともに長所短所がありますので、用途に応じた使い分けが大事ですね。

ここからはかなり個人的意見が入ってしまいますが、上記で述べたようにエフェクト・プラグインは、ホストアプリケーションに拡張して使用するものであり、受け取ったデータを「いかに良い音に加工できるか」という点にかかっていると思います(あと、いかに使いやすいインターフェースで..というのもありますが)。

また拡張用という意味合いから、「ホストアプリケーション側に標準で用意されていないモノ」であったり「標準で用意されているものよりもより表現力が高い」などの要求があるかと思います。

今回Cakewalk Audio FX1、同FX2、同FX3に触れる機会があったので、これらの見地から見てみましたが、3種とも上記の拡張プラグインとしての資質は十分満たしていると思います。

個別の使用での詳細はまたいずれの機会に譲りますが、ホストアプリケーションに無いエフェクトを拡張する(FX1、FX2)、標準で用意されているもよりも高機能(FX3)というように、その目的を把握して購入すれば、その投資に十分見合うだけの結果 が得られると感じました。

最後に望むべくは.....エフェクトプラグインは「入力音→出力音」の加工ルーチンとパラメータ・インターフェースの集合体なので、これに「いままで発売された名器と呼ばれるエフェクター」のものが出てこないかなぁ...という思いがあったりしています。>例えばBOSSブランドの「アレ」とか....

まぁ、単純に専用機→Direct/Xプラグインという移植だけでは、現時点では商売には難しいと思いますが、コストパフォーマンスに優れたホスト・アプリケーションと、楽器のクオリティを維持できるサウンド・カードがリーズナブルになってきてこのような環境のPCが普及してくれば、自然とこのようなプラグインの必要性も今以上に高まってくるでしょう。

エフェクターメーカー各社の優れたエフェクト・ルーチンが自分の PCで自由に使用できるようになれば、実機でのエフェクトを自分のPC内で完全にシミュレートできるようになります。これが実現されればPC内での「モバイル・バーチャル・スタジオ」構想が更に高次元のフェーズに突入するのでは?と期待します。<ThinkPab>

ヤマハ:「マニュアルライブラリー」
【'99年10月14日号 No.0027】 ライター:box

普段は邪魔でしかたないのに必要なときに限って見当たらない、そういうものって結構ありますよね。たとえば、工具セット。ちょっとネジをはずしてっていうときにかぎって、なかなか見つからない。英和辞典やホッチキス、朱肉、つめ切り、耳かきなんかも、使うたびに探したりしてませんか?

要するに、めったに使わないんだけど無くては絶対に困ることがたまにあるという道具が、これにあてはまりそうです。

で、こういったものの代表選手って、電子機器の取扱説明書ではないでしょうか。パソコンや携帯電話、電子楽器、AV機器など、僕が思わず買ってしまうジャンルの商品(とくかくCPUが内蔵されている商品)には、例外無く結構ぶ厚い取扱説明書がついています。

この取扱説明書、商品の箱を空けたときには、ぺらぺらとめくって手順どおりにコードをつないだり電源を入れたり、それなりに役に立つのですが、商品を買ったという興奮状態から抜け、ひととおりの操作をマスターすると、その存在じたいが邪魔物に思えてしまいます。で、部屋の片隅へ。そして、何事も無く平和な日々が過ぎていたある日、晴天の霹靂のごとく取扱説明書が必要な事態が発生する。

そして、取扱説明書を探し回ることになるのですが、こんなとき、すべての商品の取扱説明書がインターネットで見れたらいいのにっていつも考えていました。各メーカーのホームページにいって、取扱説明書の必要なページだけを取ってきて見れたら、もう取扱説明書を探し回る必要が無くなります。こういうサービスが実際にあれば、便利になると思いませんか?

先日、ヤマハのホームページでサービスが始まった「マニュアルライブラリー」(http://www2.yamaha.co.jp/manual/emi/index_i.html)は、まさにこの環境を現実にするものです。シンセサイザーをはじめエレクトーン、クラビノーバなど、電子楽器関連の取扱説明書がPDF形式のファイルでアップされていて、必要なページを探してプリントアウトしたり、1冊分をまるごとダウンロードすることもできます。

このページを見つけたときには、思わず「オーっ!!」って声をあげてしまいました。ヤマハえらい!!って感じ。

このサービスには、単に探す手間が省けるという以上に、多くのメリットがあります。

一つは、購入を予定している商品の機能を、購入前に取扱説明書で確認できること。商品の機能をしっかり把握できるので、買ってから「えーっこんなこともできなかったの」ってことが無くなるはずです。

取扱説明書が入手しやすくなれば、中古商品の売買もしやすくなって中古市場が活性化することも考えられます。

また、取扱説明書のわかりやすさが商品を選ぶ条件の1つになるかもしれません。何より、これまで一部の人しか目にすることが無かった取扱説明書を、ネット上で公開するということに大きな意味があるように思います。

そう考えると、自社で製作している取扱説明書に多少なりとも自信が無ければ公開には踏み切れないのかもしれません。

今後、できるだけ早い時期に、すべてのメーカー(特に情報機器を作っているメーカー)には、同様のサービスを初めてほしいものです。(box)